2025年4月25日金曜日

特集号の宣伝 Nanocarbons: Advances and Innovations

ひょんなことから、特集号のゲストエディターを務めることになりました。

Surfaces | Special Issue : Nanocarbons: Advances and Innovations


オープンアクセス(OA)ジャーナルのため、掲載料(およそ27万円)が必要です。まぁ、日本からの投稿は研究費かつかつなとこ多いと思うんで、あんま期待してません。

しかも、分野にも依るのでしょうが、MDPIの評判を日本語で調べると基本的に辛辣なブログが目立ちました。なおさら、期待できなさそう。ただ、良い評判よりもクレームの方が目立つのは世の常なので、個人的にはMDPIに村でも焼かれたのか。。。?という気持ちで見ていました。

まぁ、個人的には、ゲストとはいえエディターを務めてみたかったというところと、良くも悪くも近頃の研究界隈に思うところがいろいろありまして、その一端を特集号の宣伝文句の中にしれっと織り交ぜています。

’’’実用化を重視する現代では、エンドツーエンドの研究に多額の予算が必要になることがよくあります。この焦点は、すぐに適用できない有望な材料研究を誤って脇に追いやり、出版を妨げ、応用科学者による認識を制限する可能性があります。このようなオープンアクセスの特別号は、そのギャップを埋める上で重要な役割を果たし、初期段階の発見が認識され、将来のイノベーションを刺激するためのプラットフォームを提供します。’’’

実際、出版もされずに研究室内に留まる材料が積みあがっていく、というのはいかがなものかと思うわけです。それこそ、研究費の無駄遣いでは???さらに言うと、個人的にはもうジャーナルのIFとかクソどうでもいいし、嘘はついてないんだから最低限の体裁だけ整えて、金払ってでも世に出したい研究とかってどこで公表したらいいの?という話を、日本ではあまり聞きませんでしたが、少なくとも去年1年の間に、そういう話をちらほら聞く機会があったわけです。

そういったタイミングも重なって、オファーを引き受けることにしました。

これで、この特集号に論文が集まらなかったら、まず第一にエディターとしての求心力が弱い。加えて、先のニーズが世間の声ほどは、実体としては存在しないほど弱い。他にも、宣伝が弱い、集め方が悪いなど、その他の理由も含めて、結果を見たときに、自分の今後の身の振り方を考える上でも、いい勉強になりそう。

タイトルも最初はNanocarbon EXPOみたいなタイトルにしようとしたら、普通に修正されたので、自称ありきたりなタイトルになってしまいました。これも勉強。

まぁ年末まで受け付ける予定なので、気長に結果を楽しみにしててください。

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