2018年11月22日木曜日

金属の酸化数を変えない配位子(redox non-innocent ligand)の話

ご無沙汰しております。

人生には色々なことがあります。
心中お察しください。

タイトルにも書きましたとおり、
金属の酸化数を変えない配位子の話をします。
遷移金属触媒を用いたカップリング反応といえば、
主に遷移金属の酸化数が0価→2価→0価と変化するサイクルの中で、
炭素-炭素結合が形成されるわけですが、
今回の主役であるredox non-innocent ligandは、
金属が酸化還元されないように配位子側が酸化還元を代わりに受けるように働きます。

そんな配位子がなんの役に立つんだと思った方がいるかもしれませんが、
触媒やケミカルバイオロジー、一方で材料科学分野でも
応用が期待されているそうです。
それこそ、磁性の分野では中心金属の酸化数が変わらないというのは、
安定性の面から非常にいいのではと思ったり。。。

上っ面の話だけで申し訳ありませんが、
また時間ができれば続きを書こうと思います。

それではまた。